ジオタグ
SNSに投稿された写真から居場所が特定される
脅威概要
SNSやインターネットに投稿された画像から撮影場所が特定され、第三者に住所や行動履歴が特定されてしまう。
デジタルカメラではExif「エグジフ」Exchangeable image file format(エクスチェンジャブル・イメージ・ファイル・フォーマット)と呼ばれるメタ情報を画像データ内に格納する事ができる。
メタ情報には撮影日時、位置情報(ジオタグ)、撮影方向、メーカー名(製造・販売元)、モデル名、解像度、撮影時の設定値、サムネイルなどの多様な種類のデータが保存できる規格となっている。
特に位置情報によって撮影場所が簡単に特定される事で犯罪に巻き込まれたりプライバシーが侵害される危険がある。
これ以外にも写真に写りこんだ背景から撮影場所が特定されるケースもある。
事例
事案①
SNSにプロフィールを公開していた女性が面識のない男性から交際を迫るメッセージを受け取った。当然交際を断ったが、脅迫メッセージや女性を誹謗中傷するメッセージが書き込まれるようになった。さらに投稿した写真の位置情報から住所が特定され、ストーカー行為がエスカレートした。女性はSNSのアカウントを削除し、引っ越しを余儀なくされた。
事案②
アイドル活動をする20代の女性のわいせつな行為をしたとして警視庁が逮捕した男が、被害者の住所を特定するため、SNSサイトに投稿された女性の顔写真から「瞳に映った景色を手掛かりにした」と供述していることが分かった。
対策(自己を守る方法)
スマートフォンのカメラアプリのプライバシー機能で位置情報の記録をしないように設定する。
Facebook、Twitter、LINE、インスタグラムなど主要なSNSでは位置情報が含まれたままの写真を投稿しても位置情報だけは自動的に削除されるようになっているが、すべてのSNSサイトがそうであるとは限らない。画像をアップロードする時は十分に注意する。
また、撮影場所が特定されやすい所での撮影は注意する。例えば道路標識や店舗の看板、住所や駅名がわかる場所での撮影、投稿を控える。
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